鵜飼 聡子 「ズレの発露」2023.3/28〜4/22
– artist statement –
私は人間の認知の曖昧さに焦点を当てた作品を作ってきました。
モチーフとして扱ってきたのは、ものの表層や私たちが普段行っている判断、概念的なイメージ、などです。
それらに疑いを持って対峙し、考え始めるための装置として、少し異質なものを生み出そうとしています。
時代の流れに伴って、ものの用途などが変わっていくことは珍しくなく、そういう変化=ズレを忘れないように見つめてきたつもりが、最近は自分自身にズレが起きています。
身体の使われてこなかった部分が使われたり、言葉の使い方やものの見方が少しずつ変化してきています。
子供の発露の瞬間から少しずつできてきたズレと向き合い、今感じている事を個別に作品化しようとする試みです。